燻製に合うもの♪合わないもの・・・

2017.08.06

燻製を生業にしていて、よく言われるのが、
「だいたいどんな食材でも燻製できるんでしょ??」です(笑)

ですが、そんなことは全くなくて、もちろん、合う合わないも、ある訳でして…

そこで今回は、燻製すると美味しいものと、そうじゃないものについてのお話です。

「最高の燻製 おつまみ」を世に出すべく、今まで無数の食材の燻製を試しました。
燻製の工程は、「漬け込み」→「乾燥」→「燻製」→「熟成」と言われていますが、それだけではなく、本当にいろいろな順番や方法があります。
初めての食材は、何も加えずに、桜チップの燻煙をあてて様子をみてから、合わせたいお酒やシーンを目がけて、ひたすら調整をかけていきます。

その中でも、はじめの様子見の段階で、没になったものをいくつか紹介したいと思います。バーベキュー等のアウトドアで、燻製する場合の参考にしてくださいね♪


ポップコーン

これはたぶんいい感じに仕上がるだろうと、意気揚々と燻製に取り掛かりましたが……。
うん、なんというか、

普通です。

合わないわけではないのですが、別に燻製する必要性を感じませんねこれ。
特に、「お酒やワインのあて」になる雰囲気もでないです・・・
ポップコーンはポップコーンのまま食べてくださいって感じです。

どうしても、薫香のするポップコーンを食べてみたいなら、スモークソルトを
まぶす程度が良いかもしれません。



金山寺味噌

調味料の燻製は深みが出るものが多いし、これもそれに近い感じだろうと、またまた意気揚々と燻製に取り掛かりましたが……。

不味っ。

劇的に合いません。
なんだこれ。
いや、もしかすると食べ続ければ一周回って美味しくなったりするんでしょうか。
…………。
……。

ああ、普通の金山寺味噌うめー(現実逃避)

とりあえず無かったことにして次の燻製に取り掛かりました。



パウンドケーキ

いやいやいや、これはさすがに。
ありえないでしょ。
これがいけるんだったら、もう何を燻製しても失敗する気がしません。


ほら、やっぱり不味……ん?
え? あれ……?

普通だ。

燻製する意味は無さそうですが、思ったほど不味くはないです、これ。
自信をもってお薦めできるレベルには、なかなか持っていける気がしない....


紹介させていただいた没食材は、まだまだほんの一部です。なにせ無数にやっております(笑)

しかし、何が燻製に合うのか実際にやってみないと本当にわかりません。
製造手順を変えたり、仕込みの味付けで、劇的にお酒に合うっなんてことも起こります。燻製が合う食材に法則性なんて無いんじゃないでしょうか。実に奥が深いです。


え? 燻製が合うものについてはまだ話していない?
いえいえ、合うものはもう商品化していますので、どうぞどうぞこちらへ。

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